昨日の経営発表の一部を紹介します!!! こんなに大勢の人前で話しをする機会が少ないので心臓がバクバクです。 はじめに!!! 私は、生穂でスプレーカーネーションを主体で、家族で農業を営んでいます。 就農して、今年で18年。キャリアだけは一人前です。 親が、すでにカーネーションを作っていたから、後継者ということもあり就農しました。夢と希望を持って就農しましたが、当時の夢は、冬場は、淡路でカーネーションを作り夏場は、八ヶ岳で作りたいと思っていました。でも、現実は厳しい。それでも今もやってみたいと思っています。18年前は、バブル絶頂期で作れば売れる時代でした。行け行けドンドンで栽培施設を増やしました。ところが昨今、外国から輸入のカーネーションがドンドン入ってきますから、私たちは、品質で競争するしかない、そのため妥協はできません。 そんな折、農業新聞のコラムが目に飛び込んできた。北海道で酪農を営む方が、わずか14頭の乳牛で、ゆとりのある経営を成り立たせている。と、酪農も近代化、合理化の掛け声のもとで大規模化を進めてきた。全国の平均乳牛飼養頭数は60頭。北海道は100頭に近いそうである。100頭、200頭の規模でも最終的に利益は、14頭しか飼っていない方と同じか、それともそれ以下という例も少なからずある。少頭数だからできる丁寧な飼育。乳牛の生産性を最大限に発揮させ、病気や事故を未然に防ぎ、乳質・乳量を上げている。しかも労働時間も短く、実にゆったりとした経営をしておられ半ば、近代化と正反対の、自然環境にやさしい酪農経営だなと、この新聞記事が、私にとって目からうろこが落ちたようでした。 この記事を参考に最近は、労働力は家族のみで、目が行き届く規模で単価を上げる経営を目指そうと経営の工夫として、カーネーション栽培で一番経営を圧迫しているのが、種苗代、冬場の暖房費代、肥料代です。 一般的にカーネーションの苗は、一坪60〜80株とされる植栽を、40株程度に抑える。そうすることで、一株当りの日射量や養分量が増え、茎が太くボリュームのあるカーネーションを作っている。冬場の暖房も温室内を手間暇を惜しまず、カーテンを張ります。そうすることで、少しでもコスト削減できている。肥料も養液土耕の設備を導入して、肥料代の削減にも取り組み、また肥料では、以前のように腰を屈めての苦痛な作業から開放され、暑い夏場の水管理がかなり楽になり労働力の面でも変化が見られています。 新しい情報導入手段として、4年前にHPを開設しました。これはフトしたキッカケで始めました。 今までの市場出荷では、カーネーションの長さが要求され、栽培技術にも苦労してきた。が、一般の家庭へ入ることには長さなどは全く要求されません。そのひとつとして、アレンジメント、規格外の花に付加価値をつけて販売するなど 新しい発見がいくつかありました。カーネーションの生産者は、もちろん他の農家の方とも頻繁に情報交換をしたり、また、HPが縁でラジオに出演したり、母の日には、関西限定有名気象予報士が来園し中継放送もしたり特定の雑誌にも掲載、その他マスコミ各社から取材の依頼を受けたのも事実です。 また、地元では、昨年から普及センターさんが、中心となり「カーネーション若手後継者の会」が結成され他産地への視察、会員同士の親睦や農場巡回、と色々積極的に集まりには参加しています。勉強になるし、刺激にもなります。 我が家も私の代になって数年経ちました。数々のモメゴトもありました。私も若僧で、生意気だった。親とも喧嘩もシバシバした。先日も近くの先輩農家さんと話をする機会があり私が、就農して直ぐの時は、よくよそ様の農場を覗きに伺った。でも最近は、よそ様の農場に伺っても、自分が情けなくなるから行かないことにしている。と、言ったら、その言葉は、「自分に自信が出来たんだよ」と。言われた。昔はその人にカーネーションを作るのにも「自分の型を持て」と言われつづけた。他所の農場を見に行くより自分の考えに信念を持って取り組んだら、きっと結果は後からついてくる。の言葉を信じて今まで頑張ってきました。今後、益々栽培技術に磨きをかけ頑張って行きたいと思っています。 ありがとうございました。
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