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はなまる日誌

   2009/08/10 (月)  「りんごが教えてくれたこと」を読んで
.jpg / 16KB私は本を読むことが好きだ。約一ヶ月半ぐらい前にぶらっと本屋さんに立ち寄った。店内をブラブラ歩きまわり、タイトルが「りんごが教えてくれたこと」の本に目が留まり、手に取り立ち読みし、内容に関心があったので即購入した。この筆者である木村秋則氏はNHKテレビなどマスコミで話題になっていて名前は知っていた。この本の内容は「無農薬栽培」肥料なし、農薬なし、という自然農法、不可能を可能にしたことを中心に書いている。家族が農薬で被害を受けた。これをきっかけに前代未聞の無農薬、無肥料栽培に挑戦。10年あまり、収穫ゼロ、収入もゼロ、周りの人からも相手にされなくなり、自殺まで考えた。従来、肥料と農薬で、やっと栽培出来るのが、「りんご」だったようだ。その意味では、肥料なし、農薬なしの自然農法は、不可能とされていた。その不可能を可能としたのが、著者の木村氏だったのである。この話は、実に興味深い。我々にも、従来の限界を超えて、「出来る」という自信を与えてくれるからだ。そして、「なるほど」とうなずけるような言葉が色々出てくる。「りんごを実らせるのはりんごの木です。人間はそのお手伝いをしているだけです。」よく考えてみると、当たり前であり、その通りである。ところが、この当たり前のことに気づかないのが人間である。よく考えるから、原理原則である当たり前のことが分かる。だから、人間に出来ることは、りんごを育ちやすいような環境のお手伝いをすることぐらい・・・人間はもっと謙虚であるべきだと思います。人間は支配者ではなく、自然の中に人間がいるよと考えるべきです。」この言葉の応用範囲は広いと思われる。人間と社会の関係、経営の考え方、夫婦の関係、子どもの教育方針等、色々な面で活用出来る考え方だ。木村氏は、りんごの木に話しかけるらしいが、それにも効能があるようだ。「同じ品種でも声をかけたものは枯れませんでした。」でも、「声をかけなかった82本の木は枯れました。私は感謝の気持ちがまったく欠けていました。」木さえ、声をかけてもらうかどうかで、違いが出る。自分のことを考えると、近くにいる人に声をかけないことが多いのに気づく。それは、感謝の気持ちの足りない証拠だと教えられたようだ。同じ植物を育てる者として、「謙虚」、「育ちやすいような環境のお手伝いをする」、「話しかける」、「感謝の気持ち」これらの言葉、私も常日頃から実践している言葉です(・・?実践することは簡単なようで一番難しい。この書籍は本当に物を育てる栽培者として、感銘せざるを得ない書籍です。「りんごが教えてくれたこと」木村秋則氏書。日本経済新聞出版社。私も推奨する書籍の一冊です。(一部の文面をよそ様のサイトより抜粋しました。)







                             


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