この仕事(カーネ栽培)に従事して20年あまりが経つ。夢や希望も沢山持って就農した。ちょうど、20年前はバブル絶頂期。何でも、作れば売れる時代であった。そんなバブルの恩恵を受け、当園もカーネを作る温室、ハウス群をドンドンと増やした。イケイケドンドンでバブル景気に感化され、後のことを全くと言っていいほど気にせずに突っ走った。ところがバブルも崩壊し、経済もメチャメチャに・・・・。ご多分に漏れず、カーネも売れ行きが下降線を辿り、今に至る。昨今は、外国から輸入されてくるカーネに押され、我々国産のカーネと外国産が小さな市場で競合するようになる。すると、次第に需要と供給のバランスが崩れ、また次第に、カーネを消費する一般の消費者からはカーネ離れが起こり、カーネを育ててる私たちを益々奈落の底へと落ちていく。で、ここ数年は、原油の高騰の煽りをもろに受け、冬場に大活躍する暖房機の燃料となる油の値上げが最も頭を悩ませている。本心、市場の価格が低迷の一途を辿り、その上、生産資材や出荷資材の値上げなどで、経営を断念せざるを得ない実情です。でも、我々は辛抱金成りの精神で頑張りつづけています。頑張って日本国内で作るカーネ農家を応援してください。
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