
今年はもっと品質をよくしたい」と話す、淡路島特産のカーネーション栽培に取り組む淡路市生穂の岡田章さん(38)。現在、両親とともに、鉄骨ハウスなど900坪でスプレータイプのカーネーション9品種栽培するほか、水稲40eを手掛けている。家を継ぐにあたって、「幼いころから両親が農業に取り組んでいる姿を見ていて農業を継ぐのは何の戸惑いもなかった」と話す。岡田さんは高校卒業後、加古川のカーネーション農家で研修した後、20歳のときに就農して18年目になる。就農当初は、病気の被害も多かったが、畝間を広くとる疎植栽培をするなどの工夫で、病気による損害も減ったという。将来の目標は、「農林水産大臣賞を受賞することです」と夢を話す岡田さん。カーネーション栽培の経営にあたっては、近年ホームページを開設し、インターネット販売を手掛けるようになった。まだ、全出荷量の5%程度だが、将来は「すべてネット販売にしていきたい」という。問題は、母の日などに注文が偏っていること。「カーネーションは一年中どこかで咲いています。わたしたち生産者にとっては『母の日』はお祭り程度。一人でも多くの方にカーネーションのことを知ってもらいたいという思いから、ホームページを作りました」と岡田さんは力強く話している。
農業共済新聞【平成19年1月1週号】より